日光湯川【内藤 努の 【Sweet Stream2006】番外編・スカジットデザインズ渓流セミナー】
今回お届けするレポートは!?プロショップオオツカ渓流セミナーです。講師として、スカジットデザインズ代表・またの名をチップミノーの生みの親、皆川氏に来ていただきました。舞台はフライマンの聖地、日光は湯川です。湯川と言えば、チョークストリームの川。まるでミニチュア北海道の道北・道東といった雰囲気を味わえる流れで、癒され度120%の川です。そこに潜むブルックトラウト狙いのセミナーです。私もヴァージンリバーの為、皆川氏の攻め方、そして教え方が気になる所です。今回のメンバーは、左から私、西山さん、皆川氏、斉藤さん、新井さんの5人です。
湯滝からスタートの為、ダウンストリーム釣法です。開始早々、まずは手始めとばかりに倒木の間にミノーを送り込む皆川氏。かなりの至近距離でミノーを踊らせ、誘う。なんとびっくり!!速攻でヤマメをしとめる職漁師も顔負けの早業でした。生徒の皆さんはもちろん、私も思わず「あれっ~」みたいなリアクション!!
私と皆川氏のテンションが高く、先導する形。どことなく皆さんが遠慮しています。それを察知したのか皆川氏はマンツーマンの個人レッスンを開始!!斉藤さんに何やらアドバイスを送ってます。私もシャッターを切ってるフリしながら盗み聞き!!
瀬のボサ際をタイトに流す新井さん。私のスイートストリームにも時折登場してくれる、頼もしい助っ人です。私が勝手に縦の釣りのエキスパートと呼んでおります。
西山さんにも待望のヒット!!体が大きいせいで魚が小さく見えてしまい残念です。その点私はちびっ子なので、小さい魚でも大きく見えるという得な一面を持っております。
こちらは斉藤さんが先ほど西山さんが釣ったのと同じポイントで出たヒメマス。おそらく湯の湖から湯滝を下り、生き延びている魚体と思われます。まさかヒメマスが・・・。仰天ですね!!
そして、またしても同じポイントから新井さんにもヒット。ここのポイント一体どうなってんの~?私が勝手にこのポイントを命名させていただきます。「貯金箱」と。(笑)正に底無し、投げ続ければ永遠・・・とはいかないものの、その位すごかった。その時皆川氏は、土手の上でみんなのヒットにご満悦の様子。
「釣り上手より楽しみ上手」とは、旨いキャッチです。このフレーズわかりますか?爆釣チャンネルの皆川氏のコーナーのタイトルです。ブルック片手にニッコリ。なんだかほんとに釣りが好きなお○さんって気がします。失敬!!
午後は昼食をすませ、「さかなと森の観察園」をみんなで見学。水槽の中で泳ぐパーマークの入った巨大アマゴを発見。朱点がわかりにくいですけど・・・間違いなくアマゴでした。しかもコンディション抜群!!こんなの釣ってみたいですねえ~。
続いてはニジマスのボイル1091(いれぐい)。ペレットをこれでもかとみんなで寄せ集めて一気にぶちまけ!!ニジマスがあちこちで馬のり状態!!一瞬の出来事でしたが、鯉の捕食よりも迫力があります。みんながみんな釣りて~と、ため息混じりにもらしておりました・・・。
午後の部は赤沼からのスタート。今度はアップストリームを敢行!!戦場ヶ原を右手に眺めながらの遡行。遊歩道を歩きながら、小学校の修学旅行に来た時のかすかな記憶が脳裏によみがえる。その頃見たフライマンにえらく憧れを抱いたのを思い起こす・・・。そして大人になった今、こうして訪れている。22年ぶりの再会、今も変わらぬ景色に、ホッと安堵感・・・。
薄暗い森の中、滝の音だけがゴーゴーと響き渡る。ふとかすかに人の声が私を呼んでいる。こちらに来いと手でジェスチャーしている新井さんと西山さん。彼らは2人して、湯滝直下の落ち込みを釣っていたのまでは覚えている。しかし流れの緩い浅瀬に2人してじっと下を見つめている。どうしたんだろう?私は足早に早瀬を駆け上る。するとそこには、今まで釣った魚とは明らかに違う魚体が口をパクパクしながら横たわっていた。しかも口からはヒメマスの幼魚を吐き出していた。しばしその魚体にみんながみんな黙って見つめていた。実はこのポイント、新井さんが3本抜いた後。まだ出るよって新井さんが言っていた。そして西山さんに譲り、ものの見事に仕留めてしまった。この川の魚影の濃さには、つくづく驚かされるばかりである。最後はセミナーを忘れ、本気モードに突入した皆の真剣な表情が、かえって私を安心させてくれた。私自身も無事セミナーが成功した事に喜びを感じていた。皆川さんありがとうございます。また機会がありましたらよろしくお願いします。それではまた、いつものように何処かの流れでお逢いしましょう。※次回のセミナーは、6月27日(火)スミス平本氏を講師として、栃木県の渡良瀬川水系を予定しております。詳しくは熊谷店内藤まで!!
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